ヨーロッパ、東南アジア、インド・・・
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ヨーロッパ〜イタリア 1章

ミラノまでゆく

スイスのマッターホルンを午前に楽しみ
お昼からはブリーク、ミラノを経由してヴェネツィアに向かう。

12:30にツェルマットを出発。
15:30にミラノに着く。
イタリア入国にテンションが上がる俺は、
まず駅から出てみる。
これがイタリアの空気か。

次の電車まで1時間半あるのでミラノ観光にいくつもりだった。
ここで現在地と街の中心を調べると、結構遠い。
行って、観光して、帰ってくるような時間は無さそうだった。
下調べが足りなかったとはいえ、とても残念だった。
ファッションが大好きなので、是非とも最先端のトレンドを
発信するミラノでミラネーゼを見たかった。
ここでミラノは諦めることにして、大人しく駅の近くを
散策して次の電車に乗り込むことにした。
無事にヴェネツィア行きの電車は走り出した。


ヴェネツィア到着

回りも暗くなり始めた20:30にヴェネツィアに着いた。
ヴェネツィアには、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅で降りるんだけど
一個手前に、ヴェネツィア・メストレ駅がある。
間違えやすいのだが、メストレ駅からの平坦な道を遠くに見える光のほうへ
走って行く景色が、何故かものすごく懐かしいものに感じられた。
地元の山形を思い出すような懐かしさ・・・。

駅から出ると、辺りは既に真っ暗。
フランスでは22時くらいでも明るかったのに、
イタリアまで下ってくると、日照時間も変わるようだ。
夜とは言え、観光客が多い場所だけに
まだ街中は賑わっているようだった。

建物の光が運河の水にキラキラ反射して
とても美しい光景が広がっている。
ヴェネツィアの運河に反射する光

既にゲストハウスは予約してあったので、
そこまで移動するためにヴァポレットという水上バスに乗る。
つまり船だ。
最初は乗り方もどれに乗ればいいのかも
分からずに、ユースホステルまで行けるのを聞いて乗ってみる。

運河も複雑に入り組んでいるので、ヴァポレットのルートや
電車で言う「快速」的なものも含めると結構な種類があった。

実際に乗ってみると、かなり楽しい。
長さ5m程のフェリーのような感じだが、中に席が60人分ほど
あって残りはデッキに立つと言う感じ。
デッキも結構込んでて、満員電車に近い感じ。
端側に場所をとり、心地よい風と夜景も最高だ。

距離にして1、5キロほどだが、ヴァポレットのゆっくりペースで
20分くらいかけて目的の駅に到着。
今晩は、「オステッロ・ペル・ラ・ジョヴェントゥ」という
ユースホステルに泊まる。
そこは駅から歩いてすぐの場所だった。
暗闇の中に何組かの若者たちが、足を運河に投げ出して
腰掛けている。

すぐに宿は見つかり中へ。
この時初めてユースホステルの会員証を見せた。
ユースホステルとは本来、世界中にネットワークを持つ
宿泊施設のことである。
会員になっていないと泊まれないところや
料金が高くなってしまうところもある。
日本にも全国に320ヶ所もユースホステルはあり
気軽に安く泊まれる便利な施設なんだ。
予め、日本でカードを作って行ったんだけど(3500円)
ユースと言っても正式に加盟していなかったり、
提示を求められることが無かったので今回が初となった。
わざわざ金出して作ったんだから、使ってこそ意味がある。

パスポートを預け、代わりにシーツを渡され、部屋に向かう。
中は、2階が女子、3階が男子となっていた。
部屋はというと、これまでで初めての造りだった。

かなりの広い空間に2段ベッドが20個くらい置いてある。
そんな部屋が3階だけで7部屋くらいあった。
しかも電気が無く既に暗い。
ロッカーも鍵が全然開かず、苦戦した。
臭いも犬小屋みたいな臭いがしてきつい。
まぁ朝食付きで20ユーロと安いので
仕方が無い。
タトゥーを入れてる若者が何人か気にかかったが
騒ぐわけでもなく大人しくしていた。

シャワーは、トイレと一緒にあって、5個くらい
シャワールームがある。
しかもドアが無いという公開型だった。
個人的には、完成されたものより、こんな足りないものだらけ
の方が楽しいので大好きだったりする。
ニヤニヤしながらシャワーを浴びていた。
おもしれーなー、なんて思いながら(笑)

ドミトリーに泊まるときに、シャーワー行くときは
必ずスーパーの袋に財布、航空券、T/Cなど貴重品を入れた腰巻き
を入れて持っていく。
なんだか、普段絶対にすることのないこんな行動も楽しくて仕方ない。
海外で、貧乏旅行してるななんて思えて大好き。

まぁこんな感じでこの日はさっさと就寝することにした。





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